月別アーカイブ: 2013年7月

中崎タツヤ『もたない男』という本に触発されて少し物を捨てた

中崎タツヤの『もたない男』という本を読んだ。

著者は不条理ギャグまんがの人なんだけれども、この本は全部文章のエッセイ。

とにかく著者が物を捨てるさまを書いているんだけれどこれがすごい。仕事場は物を捨てすぎて、不動産屋の内見みたいになっている。定規が長すぎるので半分切って捨てる。ボールペンのインクのなくなった分だけ捨てる。本は読み終わったところまで破って捨てる。

断舎利ってブームが一時あった。でもそういうレベルの話じゃなくて、行き過ぎた趣味というか、強迫観念っぽい。アマゾンのレビューには「片付け本かと思って買ったけれども役に立たなかった、星一つ」的な感想がチラホラあった。

実用本ではないとはいえ(実用本でないからこそかも)、この本を読むとやっぱり自分でも物を捨てたくなってくる。ついに5年以上着ていなかったウェットスーツを捨てられた。すごくスッキリした。

でもボディーボードはまだ捨てられなくて、そんなにビーチに対するあこがれ強いのかよと、自分で自分にあきれる。

ノートにブログを書いた

ノートに文章を書いてからあげたら、また違った感じになるかなと思って、ファミレスでこのブログに載せる用の文章を書いていた。

タイトルは「道路が野生だ」。

道路って運転していると怖いね、っていわばふつうの内容だったのに、書いているうちになぜかどんどん過激になってきた。最終的に、まったくウェブで公開できないものが書きあがった。分量は600字くらい。

ぼくは自分の思考をインターネットに去勢されているのか!って思って、そっちの方にびっくりした。

信じてないけれどもそういう設定で行く

人気アイドルのコンサートが大雨でキャンセルになって、そのあと行き場所がなくなってしまった若い女の子たちの一連の騒動、すごくおもしろかった。

とくに「始発電車に乗ると男に襲われる」っていっているのが最高。一番有り得ない心配で声を上げて笑った。

この騒ぎはツイッターでいっぱい消費されてみんなが「こんなの信じてるなんてバカだなー」って笑っていた。僕もそうだったんだけれども、一日経ってふと「騒いでいる若い女の子たちは本当にバカなのかな」って思った。

ツイッターで騒いでいた女の子たちは、誰かが男に襲われたとか、行方不明になったとか、そういうことを信じていたのかって思う。実は本気で信じていたわけじゃなかったかもしれない。信じてないけれども流れに乗って騒ぐのが楽しかったから、まあそういう「設定」でいこう、って思ったんじゃないのか。

たとえば、結婚式で牧師に「永遠に愛することを誓いますか?」って聞かれて、「いや、先のことわかんねえな」ってのがちゃんと考えた誠実な答えなんだけれども、そこはみんな集めて結婚式する以上そういう設定で「誓います!」っていう。そういう感じ。

女の子たち見ていると、みんな心配してるようなことをツイッターに書いている。でも、現実に本気で心配している人は少なそうに見えた。自分たちでもそれが設定だって気付いていないっぽいところがちょっとバカっぽいんだけれども、その部分だけだったらそんなやいのやいのといえるようなことじゃないな、って思った。